6 土砂災害②

 先週土砂災害の起こる可能性がある区域として、ハザードマップには、警戒区域(イエローゾーン)、その中でも特に危険な区域として特別警戒区域(レッドゾーン)が指定してあるが、これらの指定範囲を過信してはいけない、ということを書きました。
 その理由は、過去実際に土砂災害が起こった場所とハザードマップのイエローゾーンが完全に一致していないからです。これは気まぐれな自然を相手に、過去の観測と科学的な理論をもとに、ある前提のもとに決められたものだから仕方のないことなのです。(以下、レッドゾーンはイエローゾーンに含まれますのでイエローゾーンだけで話をします)。
 イエローゾーンに指定されていても実際に土砂災害が起こらなかった、これは安全上問題ありません。しかし逆に、イエローゾーンに指定されていないところで土砂災害が起こると、これは問題です。残念ながら昨今の大雨による土砂災害では、イエローゾーンから外れたところでも土砂災害が起こったり、イエローゾーンよりも広い範囲まで土砂が流れたり、といったことが起こっています。
 先週、地下水が“悪さをする”とも書きました。「大雨警報」が出されたあとに、土砂災害のおそれがある時には、県と下関地方気象台から市町ごとに「土砂災害警戒情報」が発表されます。この「土砂災害警戒情報」は、地下にどれくらい水がたまったか、ということを判断の一つにしています。
 その量は、その時間までそこにどれくらい雨が降ったか、またこれからどれくらい降りそうか、さらには過去の災害発生などを参考にして、5㎞四方ごとに危険がどの程度迫っているかが判定されます。これを「土砂災害危険度情報」といいます。その結果が図-1に示す色に分けて、「危険度のレベル」として公表されるわけです。ちなみに、赤色が「大雨警報」の基準、明るい紫色が「土砂災害警戒情報」の基準になります。

 

6 土砂災害②

図-1 危険度のレベル

 

 「土砂災害危険度情報」の一例を図-2に示します。この図は、「山口県土木防災情報システム」のトップページにある「山口県土砂災害ポータルサイト」をクリックすることで、いつでも見ることができます。

 

6 土砂災害②

図-2 土砂災害危険度情報の発表の例

 

この図からわかるように、5㎞四方ごとに色分けされていますから、自分の家の周辺がどの状況(色)かということをより詳しく知ることができます。これを見て、イエローゾーンの中でなくても、赤色や紫色になったら、避難の準備、あるいは避難の開始をしましょう。
当然のことながら、「土砂災害警戒情報」が発表されたら、イエローゾーン(レッドゾーンも勿論)内に住んでいる人は必ず避難しましょう。濃い紫色の『非常に危険(警戒レベル4相当)』となる前には、必ず避難を終わっておきましょう。

 

2020年6月18日

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