9 ため池災害②

 『宇部市には、800近いため池があり、約160の「防災重点ため池」がある。宇部市は現時点で「防災重点ため池」のうち69か所を対象にため池ハザードマップを作成して公表。残りの「防災重点ため池」についても、今後ハザードマップの作成を行う予定とのこと。ということは、現在のため池ハザードマップが作られている69のため池以外のため池も浸水が起こる可能性があるので、自宅の上流にため池がある人は十分注意が必要。』ということを前回書きました。
 では、どのため池が「防災重点ため池」で、まだハザードマップが作られていないため池はどれか?という疑問が当然湧いてくると思います。
 その回答は、「山口県ため池マップ(ため池データベース):(以下ため池データベースは省略)」で知ることができます。この「山口県ため池マップ」は山口県のホームページで、『山口県ため池マップ』を検索すると出てきます。画面最初にある図-1に示す絵をクリックすると、まずは山口県全体の「農業用ため池」の地図とともに、検索する画面が出てきます。

 

 検索する画面は「ため池区分」と「ため池検索」の2種類があり、「ため池区分」には「農業用ため池」、「防災重点ため池」、「特定農業ため池」、「危険ため池」の4種類があって、色のついた〇を押すとそのため池を選んで地図上に示すことができます。
 「ため池検索」には、「ため池コード」、「市町名」、「旧市町名」、「ため池名」があり、「市町名」で宇部市を選択すると、宇部市内の選んだ「ため池区分」、例えば「防災重点ため池」のため池を地図上に表示することができます。

 

 図-2は宇部市の「防災重点ため池」を選択して図示したものです。図中の黄土色の〇がその場所を示していて、全部で163か所あります。
 この図は拡大できますし、〇をクリックするとそのため池の名前、ため池コード(全てのため池に番号がつけてあります。この番号をコードと言います)、所在地、大きさなどの情報を見ることができます。
 この検索機能を使って自宅近くに「防災重点ため池」があるかないかを調べ、もしある場合には、それがまだハザードマップが作られていない(69か所以外)ため池であれば、十分注意が必要、ということになります。

 

 なお、宇部市には「危険ため池」が4か所ありますが、いずれもハザードマップは現時点では作られていません。うち2か所は堤体の改修をしたのちハザードマップを作製、残り2か所は利用がないことからため池機能を廃止する予定ということです。

 

9 ため池災害②

図-1 山口県ため池マップのボタン(入り口)

 

9 ため池災害②

図-2 宇部市の防災重点ため池

(山口県ため池マップを使って抽出)

https://y-nnj.info/ynnsjks_tameikeMap/index.html?a=999

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