1 ハザードマップとは
宇部市のハザードマップ
宇部市には、以下の6種類のハザードマップがあります。
①洪水ハザードマップ
②高潮ハザードマップ
③土砂災害ハザードマップ
④揺れやすさマップ(地震による震度の分布)
⑤ため池ハザードマップ
⑥津波ハザードマップ
詳しくは https://www.city.ube.yamaguchi.jp/kurashi/bousai/map/index.html をご覧ください。
ハザードマップの作り方
ハザードマップは先に述べたように、洪水や高潮などの災害ごとに、これから起こる被害の発生する可能性がある場所とその程度などを地図上に表したものです。これから起こる可能性がある災害ですから、過去発生した災害例やその土地の地形、気象条件などを用いて、コンピュータを使って推定します。これをシミュレーションといいます。
このコンピュータによるシミュレーションは基本的に山口県が行い、その結果(データ)が県内の各市町に提供されます。各市町は県から提供されたデータをもとに、住民にとってわかりやすい形にハザードマップとして作成します。
さて、そのコンピュータによるシミュレーションですが、多くの前提条件、仮定の下に行われます。ということは、その前提条件、仮定が実際のものと異なったら、ハザードマップによる被害の予測と現実に起こる被害は異なることになります。
その顕著な例が、東日本大震災による津波です。ハザードマップを信じて避難せずに、結果として命を落とした人がたくさんおられます。逆に、岡山県の真備町などが大変な被害を受けた一昨年の西日本豪雨災害では、ハザードマップに掲載の浸水地域と実際におこった浸水地域は良く一致していました。
なぜこのようなことがあるのか、この連載では、ハザードマップを見る際に、特に気を付けなければならない点にも言及しながら、「ハザードマップの読み方」について説明していきたいと思います。
2020年5月14日