その3. 防災マップ・高潮編②
1. 高潮ハザードマップ
図は防府市の「高潮浸水予測図」です。
図 高潮ハザードマップ「高潮浸水予測図」(防府市ホームページより)
これによると、東は牟礼地区から西は横曽根川、佐波川河口付近までの市街地の南部の広い範囲にわたって浸水する可能性のあることが分かります。
浸水の深い所は佐波川河口で5mを超える所がありますが、幸いここには住宅はないようです。
市街地でも場所によっては4m(2階の軒下まで)浸水する可能性のある所が点在しています。
詳しくは市のホームページで拡大してみることができますから、是非自宅がどれくらいの浸水が起こる可能性があるかを確認して頂きたいと思います。
https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/soshiki/2/hazardmap.html
2. 高潮危険度マップ
「高潮浸水予測図」の他に「高潮危険度マップ」というマップもあります。
この高潮危険度マップは、浸水の速さで浸水が起こるかをもとに、「特に事前に避難しなければならない場所」、「事前に避難することが必要な場所」、「場合によっては(高潮の程度によっては)避難する必要のある場所」を地図上に示したものです。
高潮を経験した人の話によりますと、家に水が入ってきてから、またたく間に水位が上がってきた、とことです。
家の中に水が入ってきてからでは屋外に避難はできません。
浸水の深さが2階以下で済めば2階に避難することも可能でしょうが、ハザードマップを見ていない限り事前にはどこまで浸水するかわかりません。
平屋では1階の軒先まで避難するところ、2階以上浸水するところは2階建ての家でも事前に避難することが絶対に必要です。
この危険度マップは1.の高潮浸水予測図にある浸水深さと、海岸や河川の堤防からの距離を換算して作られています。
高潮は河川を遡っていきますから、いつも海岸から浸水、とは限りません。
これらも以下の市のホームページの「高潮危険度マップ、学習面」にありますから、是非自宅の確認をしておいて頂きたいと思います。
https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/uploaded/attachment/42831.pdf (city.hofu.yamaguchi.jp)
学習面には高潮が起こる仕組みや、情報をどのように入手するか、あるいは高潮にどのように備えるかなどが書いてあります。
これらについて次回以降、説明して行こうと思います。