その7 洪水編①
1.防府市の洪水ハザードマップ
防府市には、佐波川、柳川、馬刀川のハザードマップがあります。
これらハザードマップは各家庭に配布されていると思ますが、市のホームページにもあります(https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/soshiki/2/hazardmap.html)。
これらハザードマップを見て、我が家、あるいは職場や学校などの洪水に対する危険性を確認し、いざというときのために備えましょう。
2.更新佐波川ハザードマップ
最近の豪雨災害の頻発により、平成27年に水防法が改訂され、これに伴って佐波川のハザードマップが更新されました。
ハザードマップを作成するには、その洪水を起こす豪雨を想定する必要があります。
これまでは、2日間の総雨量が365㎜だったのが、今回の改定では2日間で508㎜となっています。
それには、「想定最大規模の雨量」という名前がついています。
その意味の説明は次回に譲ることにして、この想定最大規模の雨が降った時には、堤防が決壊したり、堤防を越水したりして洪水が起こります。
その洪水がどこまで浸水するか、またその深さはどれくらいになるかを地図に表したものが洪水ハザードマップです(図は佐波川の中流の一部を示したものです)。
防府市の洪水ハザードマップには地図面と情報面があり、地図面には地図の見方の説明、指定緊急避難場所などが、情報面には避難に関する情報、災害に関する情報の入手方法など、様々なことがまとめて掲載されています。
3.更新により変わったこと
想定雨量が大きくなったことで、浸水範囲がこれまでより相当広く、浸水深も深くなりました。
また、今回新たに「家屋倒壊等氾濫想定区域」も導入され、これらの区域は斜線で示してあります。
この区域は家屋が倒壊するような激しい氾濫が起こる恐れが高い区域です。
家屋が倒壊する可能性があるわけですから、二階やそれ以上高い所へ避難する、すなわち鉛直避難はできないことを意味します。
とにかく早期の避難をしなければなりません。
図 佐波川洪水ハザードマップの一部