その16 地震編④
1.二つの地震の震度分布
先週、近い将来必ず起こる二つの地震、南海トラフの巨大地震と安芸灘・伊予灘の地震が起こった時の防府市内の震度分布をお見せしました。
もう一度お見せします。
南海トラフ巨大地震が起こった時の震度分布は、市街地の大半が震度5弱、東部の沿岸部で震度5強、山地で震度4となっています。
一方の安芸灘・伊予灘の地震の震度分布は、市の大半が震度5弱、山地で震度4となっています。
そして、地震による揺れは地盤条件や地形で異なりますので、両図よりも1階級上の震度、すなわち、6弱や5強もあることも考えておく必要があります、と書きました。
2. 震度5弱、5強、6弱の揺れとは
では、震度5弱、5強、6弱の揺れとはどんな揺れでしょうか。
気象庁の説明によると以下のようです。
震度5弱:大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。棚にある食器類や本が落ちることがある。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。
震度5強:物につかまらないと歩くことが難しい。棚にある食器類や本で落ちるものが多くなる。固定していない家具が倒れることがある。補強されていないブロック塀が崩れることがある。
震度6弱:立っていることが困難になる。固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。耐震性の低い木造建物は、瓦が落下したり、建物が傾いたりすることがある。倒れるものもある。
以上のことから、まずは物が落ちたり倒れたりしないようにしたり、家具の固定をすることが被害をなくす第一歩といえるでしょう。
ちなみに震度4はほとんどの人が驚きますが、被害はほとんど出ません。