その8. 山口県土木防災情報システム②
12年前の平成21年(2009年)7月中国・九州北部豪雨で防府市は土砂災害によって大変な被害を受けました。
防府市内の山地はもともと雨に弱い風化花崗岩(真砂土)に覆われていて、記録的な豪雨によって大規模な土石流が多くの谷筋で発生しました。
そこで、今週は「山口県土木防災情報システム」の「土砂災害」の見方を紹介したいと思います。
同システムトップページの「土砂災害」のボタンの「土砂災害ポータル」をクリックすると左上に「山口県土砂災害警戒区域等マップ」と「山口県土砂災害警戒情報システム」という2つのボタンがあります。
「山口県土砂災害警戒区域等マップ」をクリックすると、県内の土砂災害の危険な区域、すなわち「警戒区域」(通称イエローゾーン)、「特別警戒区域」(通称レッドゾーン)の地図が表示されます。
次に下のボタン「山口県土砂災害警戒情報システム」をクリックすると、図のような画面が表示されます。
画面の左側には「土砂災害危険度情報」といって、県内の土砂災害に対する危険な状態が色分けして表示されています。
この図は大雨が続いた今年の8月14日午前9時30分の状況ですが、県のほとんどが赤色、すなわち警戒レベル3相当であったことが分かります。
この画面にはほかに「市町別気象情報」という画面があり、県内市町に「大雨特別情報」、「土砂警戒情報」、「大雨情報」、「大雨注意報」などが出されていると色分けして表示されます。
雨量分布の画面もあり、気象庁レーダーによる県内各地の雨量分布がほぼリアルタイムで表示されます。
この時は県の北部で10-20㎜の結構強い雨が降っていました。
レッドゾーンやイエローゾーンの中、及びその下流に住んでいる人は、このような情報を早め早めに入手し、早めの避難行動をとることが命を守るために重要です。