その43. 家庭継続計画:HCPのススメ④
来週からは我が家が防府市のどこかにあると仮定して改めてHCPを策定しましょう、と書きましたが、もう一回、引き続き宇部在住のままHCPを紹介します。
過去2週で「A.検討体制の確立」、「B.被害想定」を終えました。
今週は「C.計画策定」のうち「C-1家族の安否確認方法」、「C-2費用のかからない対策」、「C-3避難所、避難場所」について。
以下、表を参考にして下さい。
「C-1家族の安否確認方法」から。
家族の携帯電話番号、LINEを全員が共有しています。災害時には通話は制限されて繋がらなくなると考え、ショートメールやLINE、いわゆるSNSで連絡を取り合うことにして、そのことを共有しています。
「C-2費用のかからない対策」の「C-2-1家具、機器類の災害対策」では、タンス、食器棚、本棚は天井との間に隙間がない丁度の高さのものを使ったり、空間に詰め物をしたりしています。天井との間に隙間がないと家具等は非常に倒れにくくなります。天井との間に詰め物をすることが難しい場合には、家具類の底面の手前側に薄い詰め物をして、全体を壁の方に傾けるのも有効です。
「C-2-3重要な書類、データ等のバックアップ」は家庭ごとに重要な書類等の保管場所を確認。また仕事等のデータなどはクラウドを利用、あるいはUSBやハードディスクにバックアップを取っています。
「C-3避難場所、避難所」について。
避難場所と避難所は違います。
「避難場所」はまずは身の安全を確保するために避難するところです。
「避難所」は被災するなどして自宅で生活できない人が寝泊まり、生活をするところです。
「避難所」は災害によって異なりますので、市のハザードマップやホームページで確認しましょう。
我が家の場合、長男、長女一家は近くに住んでいますから連絡はすぐ取れますが、次男一家は東京都ですから、しっかりと連絡が取れるようにしておく必要があります。ただ次男一家は仙台で東日本大震災を体験していますので、その辺は心得ています。