その42. 家庭継続計画:HCPのススメ③

 我が家のHCPの策定を続けます。

 

その42. 家庭継続計画:HCPのススメ③

 

「B-1-3建物の耐震性に関する状況把握」から。
 私の家は建ててから28年経ちます。軽量鉄骨の2階建てで、基礎は耐震性を考え「べた基礎」に、そして基礎と柱の固定は特に注意しました。地震や津波の被害で、基礎は残っていてもその上がすっかり壊れているということがよくあるからです。
 建物は切土の上に。盛土は良く揺れます。屋根は軽い材料に。トップヘビー(Top heavy)と言って屋根が重いと地震の時に不利になるからです。
 子どもたちも最近家を建てましたが、その際これらのことはアドバイスしました。

 

 建物で「新耐震設計基準(通称:新耐震)で建てたから大丈夫」ということをよく聞きます。
 そこには落とし穴があります。
 確かに阪神・淡路大震災の時には新耐震で建てた建物とその前の耐震基準で建てた建物の間には明確な被害の差がありました。
 しかし新耐震が施行(1981年)されてから40年が経過しています。
 従って、いくら新耐震で建てたからといっても40年近くたっている建物は基礎、柱、壁などが健全かどうかのチェックは必要です。

 

「B-1-4ライフラインの被害想定」も山口県地震・津波被害想定調査報告書を参考にします。*

 

【停電】
 宇部市の住宅地の大半が被災直後の停電率が0~5%、私の住んでいる西岐波も0~5%で、我が家も一応の停電の可能性を考えます。

 

【上水道】
 宇部市の被災直後の断水率は沿岸域で0~5%、ほとんどが断水しないという想定結果です。我が家の近くもほぼ0%ですが、安全を見て断水の可能性を考えます。

 

【ガス】
 我が家はプロパンですから、ボンベが被災しないように気を付けることが必要です。

 

【通信】
 宇部市の固定電話の不通率は大半の住宅地で5~10%、一方の携帯電話はほぼつながるという結果です。

 

【下水道】
 宇部市の住宅地の下水管の被害率は0~5%です。一応被害の可能性を考えます。

 

 以上まとめると、表のようになります。
 これらのことを念頭に、次は対策を考えることになります。
 ただ、宇部市のことを書いてもピンとこられないと思いますので、来週からは我が家が防府市のどこかにあるとして改めてHCPを策定しましょう。

 

 

*南海トラフ巨大地震の被害想定「平成26年3月山口県地震・津波被害想定調査報告書について」
 https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/6/12599.html

 

 私のホームページ、https://dma-fmiura.comも参考にして頂ければと思います

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