その129. 南海トラフ巨大地震山口県死傷者ゼロプロジェクト⑩

 17日深夜11時14分、宇和島市沖の宇和海の海底を震源とするM6.6の大きな地震が起こりました。
 その時私は三重県の伊勢市にいましたので、揺れを感じることはありませんでしたが、ニュースによると愛媛県と高知県で震度6弱の強い揺れを観測、防府市でも震度4を観測した、ということで、防府市民の方は驚かれたことと思います。

 

 内閣府の被害状況等によると、18日朝7時の時点では、この地震によって愛媛県で6人がけがをしているとのこと、また高知県、愛媛県では土砂崩れ、水道管の破裂などの被害が報告されているとのことです。
 ニュースによると今のところあまり被害の情報は入っていませんが、能登半島地震がそうであったように、時間の経過とともに状況が明らかになり、被害が増えてくるのではないかと思います。

 

 豊後水道での地震ですが、フィリピン海プレートが四国沖で四国の下に潜り込み、その深さが40~50㎞になったあたりで過去も繰り返し起こっています。
 そのマグニチュードは大きいものでM7程度です。

 

 同じメカニズムで安芸灘、伊予灘の海底でも繰り返し地震が起こっており、2001年にはM6.7の地震(平成芸予地震)が起こっています。
 1905年にはM7~7.5の「明治の芸予地震」が起こっています。
 その前も繰り返し安芸灘、伊予灘ではM7クラスの地震が起こっており、M7クラスの地震がいつ起こってもおかしくない状況です。
 南海トラフ巨大地震と同様、私たちはここで起こる地震に対しても注意する必要があります。

 

 さて、今回の豊後水道の地震に対して気象庁は、「すぐに南海トラフ巨大地震につながるものではない」という見解を示しています。
 確かにすぐには南海トラフの巨大地震が起こったり、この地震によって直接発生時期が早くなったとは思いませんが、先週も書いたように、このように西日本で結構大きな地震が頻発していることは、地震エネルギーが西日本に相当たまっていることの表れで、南海トラフの巨大地震が確実に近づいている、ということは間違いないと思います。

 

 一層の備えが必要です。

 

その129. 南海トラフ巨大地震山口県死傷者ゼロプロジェクト⑩

 

 

 

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