その89. 風水害への備え⑦
高潮ハザードマップをどのように使うか、具体的に説明します。
図は高潮ハザードマップ情報面の一部を使って作成したものです。
以下の説明のために番号①~⑥も付けました。
①まずは、地図を見て自宅に色が塗られているかどうかを確認します。
②色が塗られていて、浸水の深さが0.5m以上であれば、基本的に避難が必要なので③へ進みます。
0.5m未満か色が塗られていなければ、基本的には高潮に対しては避難の必要はありません。④に進みます。
③浸水の深さによって対応が異なります。
浸水の深さより高いところで長時間過ごせれば④へ、過ごせなければ⑥へ進みます。
どれくらいの時間かについては、改めて説明します。
④基本的に高潮に対しては避難する必要はありませんが、台風による大雨によって土砂災害の危険があります。
土砂災害警戒区域(イエローゾーンやレッドゾーン)内に入っていれば危険なので⑥へ進みます。
入っていなければ⑤へ進みます。
⑤高潮も土砂災害の可能性もないので、基本的には避難の必要はありません。
ただ、周りと比べて低いところは、大雨による内水、または川からの洪水による浸水の可能性がありますので、こちらへの注意が必要になります。
⑥高潮、土砂災害のリスクがあります。
自宅を離れて安全な場所に避難することを考え、事前にどこに避難するかを決めておきましょう。
避難先としては、親戚・知人宅、旅館・ホテル、指定緊急避難場所などが考えられます。