第八十段:安芸灘-伊予灘の地震、南海トラフ巨大地震に備える ~両地震による山口県の想定震度~

 先週M7クラスの安芸灘~伊予灘の地震がいつ起こってもおかしくない、そして宇部市の震度は、市の大半が震度4、沿岸部の一部で震度5弱が想定されるということを書きました。
 少し前になりますが(第七十段)、南海トラフのM8クラスの巨大地震もいつ起こってもおかしくなく、その場合、市の大半が震度5弱、沿岸部の一部で震度5強、北部から山陽小野田市との境界にかけて震度4が想定されている、とも書きました。
 では、震度4、震度5弱、震度5強とはどのような揺れでしょうか。

 

第八十段:安芸灘-伊予灘の地震、南海トラフ巨大地震に備える ~両地震による山口県の想定震度~

 

 図は気象庁震度階の説明図です。
 宇部市では震度6弱は想定されていませんが、地震による揺れは地盤条件や地形などによって局所的に大きく揺れることがありますので、念のために6弱の揺れも示しています。

 

 気象庁震度階級関連解説表によると、

 

◆震度4:
 ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが揺れを感じる。眠っている人のほとんどが目を覚ます。
 屋内の状況は、電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が倒れることがある。
 屋外の状況は、電線が大きく揺れる。自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる。

 

◆震度5弱:
 大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
 屋内の様子は、電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の大半が倒れる。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。
 屋外の様子は、まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。電柱が揺れるのがわかる。道路に被害が生じることがある。

 

◆震度5強:
 大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。
 屋内の様子は、棚にある食器類や書棚の本で落ちるものが多くなる。テレビが台から落ちることがある。固定していない家具が倒れることがある。
 屋外の様子は、窓ガラスが割れて落ちることがある。補強されていないブロック塀が崩れることがある。据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。自動車の運転が困難となり、停止する車もある。

 

◆震度6弱:
 立っていることが困難になる。
 屋内の様子は、固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。
 屋外の様子は、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。

 

 家具の固定等をしてけがをしないようにしましょう。

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