第百三十八段:6月30日からの大雨
6月30日から7月1日にかけて、大変な雨が九州そして山口県内に降りました。
宇部市からは何度も「警戒レベル3高齢者等避難」、「警戒レベル4避難指示」などの警戒情報が出されました。
大きな音で深夜にも出され、それだけ状況が切迫していた、ということです。
県のホームページ「防災やまぐち」の「被害状況一覧」を見ますと、7月5日19時現在、表に示すような被害が出ています。
残念ながら死者1人(山口市)、行方不明1人(美祢市)、負傷者1人(下関市)の人的被害が出ています。
床上、床下浸水は、下関市、宇部市、山口市、美祢市で多く出ています。
県の西部から中央部にかけて被害が多く出ています。
まだ被害は全て県に報告できていないと思いますから、被害数は今後も増えることが予想されます。
6月30日から7月1日にかけては山口県内にも「線状降水帯」が発生しています。
図は気象庁「キキクル」の「今後の雨」の0時50分時の状況から作成したものです。
県の中央部、すなわち下関市の一部、美祢市の広い範囲、山陽小野田市、宇部市の北部、山口市の中央部に時間雨量50㎜を超える大変な雨が降っていることが分かります。
そして破線の楕円形がありますが、ここが線状降水帯です。
実は、私は雨の様子が気になって、6月30日深夜から7月1日の早朝までずっと気象庁の「キキクル」と「山口県土木防災情報システム」の降雨状況と河川の水位状況、ダムの状況を見ていました。
図はその時に保存していたキキクルの情報の一つです。
この原稿を書いている7月6日は梅雨の間の晴れ間で真夏日になるとのことです。
しかしまた7日から雨が降り続くとのこと、十分な注意が必要です。
その際、情報の入手がとても大切です。
ただ最近はいろいろな情報が出されますので、次回以降、各種の情報について説明したいと思います。