第八十六段:引き続きHCPの具体的中身、「B-1-3建物の耐震性に関する状況把握」、「B-1-4ライフラインの被害想定」を書き込む。
我が家の家庭継続計画(Home Continuity Plan: HCP)の策定を続けます。
「B-1-3建物の耐震性に関する状況把握」から。
私の家は建ててから28年経ちます。
軽量鉄骨の2階建てで、基礎そのものの耐震性を考え「べた基礎」に、そして基礎と柱の固定は特に注意しました。
地震や津波の被害で、基礎は残っていてもその上がすっかり壊れているということがよくあるからです。
建物は切土の上に。盛土は良く揺れます。一部庭は盛土になっていますが。
屋根は瓦ではなく軽い材料に。トップヘビー(Top heavy)と言って屋根が重いと地震の時に不利になるからです。
子どもたちも最近家を建てましたが、その際これらのことはアドバイスしました。
家屋やビルで「新耐震設計基準(通称:新耐震)で建てたから大丈夫」ということをよく聞きます。
報道でもよく言われますが、そこには落とし穴があります。
確かに阪神・淡路大震災の時には新耐震で建てた建物とその前の耐震設計基準で建てた建物の間には明確な被害の差がありました。
しかしながら新耐震が施行(1981年)されてから40年が経過しています。
従って、いくら新耐震で建てたからといっても40年近くたっている建物は基礎、柱、壁などが健全かどうかのチェックは必要です。
「B-1-4ライフラインの被害想定」も山口県地震・津波被害想定調査報告書を参考にします。*
【停電】
宇部市の住宅地の大半が被災直後の停電率が0~5%、厚南地域の一部で5~10%、小野田、小郡の一部で20%以上という想定になっています。西岐波は0~5%で、我が家も一応の停電の可能性を考えます。
【上水道】
宇部市の被災直後の断水率は沿岸域で0~5%、ほとんどが断水しないという想定結果です。我が家の近くもほぼ0%ですが、安全を見て断水の可能性を考えます。
【ガス】
我が家はプロパンですから、ボンベが被災しないように気を付けることが必要です。
【通信】
宇部市の固定電話の不通率は大半の住宅地で5~10%、厚南、小野田、小郡の一部で20%以上となっています。一方の携帯電話はほぼつながるという結果です。
【下水道】
宇部市の住宅地の下水管の被害率は0~5%です。大きな被害はなさそうですが、もし被害が出ると復旧に少し時間がかかります。一応被害の可能性を考えます。
以上まとめると、表のようになります。
これらのことを念頭に、次は対策を考えることになります。
*南海トラフ巨大地震の被害想定「平成26年3月山口県地震・津波被害想定調査報告書について」
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/6/12599.html
私のホームページ、https://dma-fmiura.com も参考にして頂ければと思います。