第百六十八段:令和6年能登半島地震⑥
能登半島地震被害の状況は2月6日現在、死者240人、うち災害関連死15人、不明者11人、避難者1万3886人、うち2次避難所に避難している人は5248人、住宅家屋の被害は5万5千棟超となっています。
ライフライン関係は少しずつ復旧はしていますが、いまだに断水はおよそ3万7700戸、停電はおよそ1700戸。
道路は68区間で通行止めとなっています(NHKおよび内閣府)。
厳しい寒さの中での避難生活、復旧活動が続いています。
災害関連死がこれ以上増えないことを祈るばかりです。
さて、今回の能登半島地震、直接の原因は地下の流体が活断層を滑りやすくした、という説が有力ですが、西日本全体の地震活動の中で考える必要があると考えています。
図-1は以前にも紹介しましたが、西日本は地震のたくさん起こる「活動期」と、あまり起こらない「静穏期」が交互に繰り返し起こっています。
阪神・淡路大震災後の現在は「活動期」であり、いずれ南海トラフでマグニチュード8~9クラスの巨大な地震が起こって、ストレスが解放されて「静穏期」を迎えます。
南海トラフの巨大地震が起こるまでは、西日本の各地で地震が起こります。
今回の能登半島地震も、2016年の熊本地震もその一連の地震と考えらえます。
これからも他の活断層が動いて地震が起こる可能性があると思われます。
図-2は阪神・淡路大震災(1995年)から昨年末までの間に起こったマグニチュード5以上の地震です。
南海トラフ巨大地震の震源域(図中の曲線)を囲むように地震が起こっています。
このように包囲網が形成されるとついに巨大地震が起こります。
しかもその時期はそう遠い将来ではないと思われます。
しかしこれからしっかりと準備をすれば、物が壊れることは避けられませんが、山口県は死傷者をゼロにできます。
次回以降、具体的にそのことを説明したいと思います。