第九十八段:台風シーズン①

 台風11号の後、次々に台風が発生し、天気予報から目が離せない日が続いています。

 

第九十七段:台風シーズン①

 

 図-1は15日朝の日本近海の天気図ですが、これを見ると台風14号が日本列島を直撃する可能性があります。
 台風による被害は、強風による被害、高潮による被害、降雨による土砂災害などがあります。

 

第九十七段:台風シーズン①

 

 図-2は過去宇部に大きな被害をもたらした台風です。

 

 このうち①の昭和17年の「周防灘台風」、そして④の平成11年の台風18号は大きな高潮災害をもたらしました。
 周防灘台風では山口県全体で約800人、そのうち宇部市だけで300人近い方が亡くなっています。
 特に厚南平野は壊滅的な状況でした。

 

 ④の平成11年の台風18号(台風9918号)は宇部空港や医学部付属病院はじめ、西岐波、東岐波、真締川周辺の広い範囲で高潮による浸水が起こりました。
 この時は宇部への台風上陸が朝の8時前後で、みんな起きていた時間帯だったことも幸いして、犠牲者はありませんでした。
 しかしながら山口県内では強風によって倒れた仮設建物の下敷き、外を移動中飛んできたものに直撃されるなどで3人の方が亡くなっています。

 

 台風が九州に近づくと、まず高潮の警戒をする必要があります。
 山口県に最接近する時間帯が満潮時と重なるようでしたら、まず高潮発生の可能性があります。
 台風の進路路と共に満潮時にも気をつける必要があります。
 強風であおられて亡くなる方もたくさんあります。
 飛んでくる物が直撃する、というのもありますが、雨による増水で川や水路の様子を見に行って、強風にあおられ川や水路に転落、命を落とす、という例も多くあります。

 

 台風が近づいたら天気予報や宇部市からの防災情報に注意、さらには気象庁の「キキクル」山口県の「防災やまぐち」「山口県土木防災情報システム」などから積極的に情報を集め、安全な場所に避難するなど早め早めの行動をとりましょう。

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