第八十八段:引き続きHCPの具体的中身、「C-4重要な連絡先」、「C-5備蓄品」、「C-6災害対応」について
今週は「C.計画策定」の続き、「C-4重要な連絡先」、「C-5備蓄品」、「C-6災害対応」について。
以下、表を参考にして下さい。
「C-4-1災害発生直後に連絡すべき相手先一覧」は家族全員がそれぞれリストアップし、表を作成、共有します。
我が家は私の勤務関係、母の通っている介護施設、親戚、子供たちの家庭では、勤務関係の他に学校、幼稚園があります。
一応、我が家だけでなく子供たちの家庭の連絡先も共有しておきます。
「C-5備蓄品」に関しては、市のハザードマップ等に例がありますから、それを参考に我が家で必要なものを揃えます。
その際、ライフライン(電気、水道、下水道、ガス)の被害が発生することも考慮に入れておくことが必要です。
停電も考えられますが、ここ宇部では停電が数日も続くことは考えられません。
従って、冷蔵庫に保存すべき食料は冷蔵庫に入れておいて大丈夫でしょう。
次に水ですが、第八十六段で書きましたように、私の住んでいる地域の断水する確率は非常に低いのですが、最悪の場合を考えて36リットル備蓄しています。
一人一日3リットルが目安ですから十分でしょう。
ちなみに水道管等が被災して断水した場合、水道局は被害のあったブロックに流れる水をストップして復旧作業を行い、その他のところは給水を続けます。
断水した地域には、給水拠点(学校やスーパーなどの駐車場の広いところ)で給水できる体制を取ります。
下水ですが、もし下水管に被害があったとしても、各家庭の水道、トイレはそのまま使えます。
ただ断水したときのトイレ用の水その他のために、風呂にいつも残り湯、あるいは水を入れておくことをお勧めします。
一応我が家では万一の時のために携帯用のトイレも備えています。
水道、下水道共に古い管は順次新しい耐震性のある管に置き換えているということですが、まだ一部古い管もあり、万一被災したときのためにBCPに基づいて対策はいろいろと考えているということです。
我が家はプロパンですが、都市ガスを使っている家庭はガスが止まることを考えておく必要があります。
カセットコンロ、カセットガスは是非備えておきましょう。
「C-6災害対応」ですが、家族が一緒にいても離れていても、常に連絡を取り合って、臨機応変に対応するしかないでしょう。
その際最も重要なことは、“誰もけがをしない”ということです。
そのための備えをする、ということがHCPのポイントになります。