第四十二段:災害情報の収集を ~山口県防災情報システム利用のススメ~
災害が起こりそうなとき、あるいは起こった後も情報の入手は非常に重要です。
そこでこれから数回にわたって情報の入手方法について、実際に私が使っている方法を紹介したいと思います。
これから台風シーズンを迎えます。
台風の進路に山口県がかかりそうなときには、まず私が見るのが「山口県土木防災情報システム」です。
図は「山口県土木防災情報システム」のホームページです(8月4日現在のトップページ)。
簡単に画面を紹介します。
左側に「気象情報」があり、上から、「レーダー情報」のボタンがあります。
ここの「詳細情報へ」をクリックすると気象庁の気象レーダーの観測結果が5分ごとに更新されて表示されます。
どこにどれくらいの雨が降っているかを見ることができ、5分ごとの変化の様子も見ることができます。
その下が「台風情報」で、この時は台風が発生してるので、「台風情報発表中」とあります。
「詳細情報へ」をクリックすると気象庁が発表する台風情報が表示されます。
情報は日本に台風が接近したときには1時間ごとに更新されて、進路予想図と共に表示されます。
その下に「警報注意報」のボタンがあります。
この時は県内には注意報も警報も何も「発表されていません」。
何かの注意報や警報が発表されるとどこに何の警報等が発表されているか知ることができます。
最下段は「天気予報」で、「詳細情報へ」をクリックすると山口県、福岡県の1週間予報も見ることができます。
気象庁が発表する天気予報で、短期予報は1日3回、5時、11時、17時の定時の他随時に、また週間予報は1日2回、11時、17時の定時に発表されます。
画面の中央から右側には、まず「お知らせ」があり、その下に各種の情報があります。
「雨量情報」、「水位情報」、「ダム情報」、「潮位情報」、「洪水予報」、「土砂災害」のボタンがあります。
順次これらの機能をご紹介していきますが、今回は「潮位情報」を紹介します。
ここの「潮位・気圧マップ」をクリックすると高潮に関する様々な情報を見ることができます。
それらの説明は紙面の都合で次回に回します。
さて、「潮位情報」をまず紹介する理由は、台風が来た時に私が考えるのは、風の強さ・向き、降雨量、そして何よりも高潮の可能性があるかどうか、だからです。
気圧が低ければ低いほど、また風が強ければ強いほど台風による海水面の上昇(これを偏差と言います)が大きくなり、これと満潮時が重なると高潮災害が起こる可能性が出てきます。
ちなみに、洪水、津波のハザードマップも満潮時が前提になっていますので、その意味でも潮位情報は水に関する災害に関して非常に重要な意味を持ちます。