第百八十八段:首都直下地震②

第百八十八段:首都直下地震②

 

 図-1は1995年以降、関東地方で起こったマグニチュード(以下M)5以上の地震です。

 

 M5クラスの地震が13回、M6クラスの地震が21回、M7クラスの地震が1回(2008年5月8日)起こっています。
 ただし、2011年3月11日~2012年3月末の間の地震は入れていません。
 厳密に分離はできませんが、東日本大震災の余震と考えられるからです。

 

 それにしてもたくさん地震が発生していることがお分かり頂けると思ます。
 関東の人は地震には慣れっこ、ということを聞きますが、この程度の地震であれば、交通が少し麻痺するくらいで大した被害も出ませんので、「また地震か」と、やり過ごせるでしょう。
 しかしながらこれから起こる首都直下地震は、いま関東地方で生活をしているほとんどの人が経験をしたことのないM7クラスの地震です。

 

 ちなみにM7クラスの地震とは、1995年阪神・淡路大震災、2016年熊本地震、2024年能登半島地震がそれに相当します。
 これらの地震を思い浮かべると、M7クラスの地震は破壊的な被害をもたらす地震ということがお分かりいただけると思います。

 

第百八十八段:首都直下地震②

 

 図-2は最近5年間に関東地方で起きたM5以上の地震です。
 丸印がM5クラスで7回、四角印がM6クラスで3回起こっています。

 

 特に矢印で示した2021年10月7日の夜10時頃に起こった地震は、マグニチュードは5.9でほとんど6、震源は75kmとかなり深かったのですが、大きな揺れが首都圏を直撃しました。
 幸い亡くなった方はありませんでしたが、交通はストップし、夜の遅い時間にもかかわらず人々の足をはじめ首都圏は大混乱でした。
 首都直下地震のことが頭から離れない私にとっては、本当にイヤーな地震でした。

 

 この程度の地震で首都圏の交通は大混乱、雪が1cm積もっても首都圏の交通は大混乱、M7クラスの首都直下地震が起こったら一体どうなるのだろうかと、空恐ろしくなります。
 と書きながら、私は明日東京へ出張します。
 サッと行って、サッと帰ってきます。

 

 


トップへ戻る