第九十八段:台風シーズン②

 台風14号の被害はいかがでしたでしょうか?
 台風14号は、18日19時頃に中心気圧935hPa、非常に強い勢力で鹿児島市付近に上陸し、その後19日午前中山口県を直撃する形で進みました。
 宇部市防災危機管理課から「警戒レベル3、高齢者等避難」、「警戒レベル4、避難指示」の通報が何度も私のスマートフォンに入ってきました。

 

 昨年秋から腰痛のため、朝起きて1時間ほど歩いています。
 自宅から常盤公園まで約1キロ、常盤公園内を約1キロ、往復4キロを出張、雨の日以外は歩いています。
 雨の日は近くのジムでやはり4キロ歩いています。
 ずっと続いていますので、“自分をほめて”います。
 ただ、さすがに台風直撃の19日の朝は歩くことを諦め、早朝からパソコンに向かって、台風の状況を見ていました。

 

 私がこのような時にいつも見るのは、「山口県土木防災情報システム」です。

 

第九十八段:台風シーズン②

 

 図-1はそのトップページで、県内各地の雨量、河川の水位、港の潮位、可能性などをほぼリアルタイムで知ることができます。
 また気象台発表の雨や風、台風の状況等も見ることができます。

 

 今回の台風14号が23年前(平成13年)の台風18号の勢力、進路が非常によく似ているので、まず頭をよぎったのが、高潮災害でした。
 この時宇部は大変な高潮被害に見舞われました。
 そこで私は九州に台風14号が上陸したころから「土木防災情報システム」の宇部港の「潮位情報」を見て、今回は高潮の被害はないだろう、と確認しました。

 

第九十八段:台風シーズン②

 

 図-2は19日朝6時36分の宇部港の潮位状況です。
 図の中央にグラフが2つあります。
 上が現在の潮位、天文潮位、気圧を示し、下のグラフが台風による潮位の変化「潮位偏差」を示しています。
 予測通り宇部に最も台風が接近した午前中は、干潮時と重なっており、幸いなことに高潮による大した被害はありませんでした。

 

 今回市から「高齢者等避難」、「避難指示」が出されました。
 多くの人が避難されたと思います。
 中には「避難する必要がなかったのでは」と思われた方もおられるかもしれません。
 しかし、今回の避難を決して「空振り」と思わず「素振り」と思って、次に「高齢者等避難」、「避難指示」が出たときも必ず避難して身の安全を守ってください。

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