第二百十七段:防災徒然日記で書いたことが本になりました

 防災徒然日記第一段が2020年10月12日『貞観地震と東日本大震災』で始まって以来、本日まで国内外で様々な災害が起こりました。
 その災害の科学的な説明、また教訓や備えについても、できるだけタイムリーに書いてきました。
 その中で最もページを割いたのが「南海トラフ巨大地震」と「首都直下地震」です。

 

 実はこの二つの地震をテーマに、いつか本にまとめて出版したいと準備を進めていました。
 そしてその本がこの1月31日にKADOKAWAから出版される運びとなりました。

 

 タイトルは『これから首都直下、南海トラフ巨大地震を経験する人たちへ』

 

第二百十七段:防災徒然日記で書いたことが本になりました

 

 図はその表紙です。

 

 内容はこの日記で折に触れて書いたことを、以下の様に整理して書き直しました。

 

 まず『はじめに』
 ここではこの本を書くに至った背景と目的を。

 

 第1章『迫りつつある南海トラフ巨大地震と首都直下地震』では、両地震の発生が近いことを各種データをもとに説明。

 

 第2章『南海トラフ巨大地震の被害想定とその備え』では、国の南海トラフ巨大地震の被害想定結果、それに対して国はどう対応するのか、また静岡県と高知県を例に県の対応は、備えはどうなっているのか。そしてそれらを踏まえた上で私たち個人は、家族は、企業はどう備えるのか。

 

 第3章『首都直下地震の被害想定とその備え』では、首都直下地震に対して、第2章と同様に、国の首都圏に対する被害想定結果、東京都の被害想定結果を説明。被害想定の限界と被害の数字が何倍にもなる可能性があることを説明。
 それらの想定される被害に対して国は、東京都はどう備えていてどう対応するか。
 そして住民はどう備えるのか、について。

 

 第4章『災害に強い日本を作るために』では防災科学技術の最前線を紹介。
 できないとされている地震の直前予知の可能性についても言及。
 地方分散の必要性も強調。

 

 『おわりに』では巨大地震が国の歴史を大きく変えることがあること、繰り返し備えの重要性を述べています。

 

 防災徒然日記は宇部日報読者の皆さんを対象に書いていますが、この本は首都圏、西日本に住んでいる人、特に太平洋沿岸に住んでいる人を念頭に書いています。

 

 従いまして、読者の皆さんの身内の方、友人・知人が首都圏や西日本の太平洋沿岸に住んでおられたら、是非読むことを勧めて頂きたいと思います。
 一人でも多くの人にケガをしたり命を落としたりして欲しくないと心から願っているからです。
 Amazonでも予約・購入できます。(https://www.amazon.co.jp/dp/4046074116

 

 

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