第百六十九段:南海トラフ巨大地震山口県死傷者ゼロプロジェクト①
先週、南海トラフの巨大地震が起こっても、これからしっかりと準備をすれば、物が壊れることはあっても、山口県は死傷者をゼロにできると書きました。
これから具体的にそのことを書きますが、これまでにこの防災徒然日記で書いてきたことと重複するところもあることはご了承ください。
図は南海トラフの巨大地震、マグニチュード9の地震が山口県にとって一番不利な状況で(震源が四国沖で山口県に近いところで)起ったときの震度分布です。
震源が近い県の東部、周防大島町、柳井市、平生町、上関町、岩国市あたりで震度6弱、特に岩国市は市街地の広い範囲が錦川下流のデルタ地帯に広がっていますので、ここが震度6弱となっています。
したがって、被害も岩国市が一番大きくなります。
ちなみに山口県で一番震度が高いのは、柳井市平郡島の柳井港との航路がある島の西の港の周辺で、ごく狭い地域で6強となっています。
宇部市は山口宇部空港周辺が5強、市街地の大半が5弱、市の北部は4となっています。
山口市の阿知須から小郡にかけては5弱、山陽小野田市の市街地の一部は5弱、大半が4となっています。
表は震度5弱~6強の状況です。
これから物的被害は山口県でも、特に東部で結構起こる可能性があり、不意を襲われるとケガをしたり、最悪の場合、命を落とすことがあります。
実際過去の地震でブロック塀の下敷きで亡くなった人はたくさんいます。
また、耐震性の低い木造家屋は震度6弱で倒れるものもあります。
そして南海トラフの巨大地震が冬の深夜に起こると、家屋の倒壊等で37人の死者、負傷者約1,350人が出るという想定結果になっています。
課題はこれをどうすればゼロにできるかです。