第二百四十五段:カムチャッカ地震②
今週も先月30日に起こったカムチャッカ半島沖の巨大地震に関連して。

図に示すように、カムチャッカ半島沖では過去も繰り返し大きな地震が起こっています。
1952年には今回よりも大きいM9の巨大地震が発生し、この時は3mの津波が日本の沿岸に押し寄せてきたということです。
今回も3mの津波の可能性がある警報が出されました。
結果的には岩手県久慈港での1.3mが最高で、他の地点では北海道根室市花咲港での0.8mくらいで、あとは0.5m程度でした。
ただ0.5m程度の津波でもカキの養殖いかだなどには大きな被害が出たようで、改めて津波の恐ろしさを感じました。
私自身、東日本大震災の直前の2010年頃、気仙沼市、東北大学、民間企業の研究所の人達と、東北地方にやがて襲って来るであろう津波に対する研究をしていました。
こう書くとあたかも東日本大震災を予知していたようですが、そうではなく、その時想定していたのは宮城県沖地震M7.5の地震でした。
宮城県沖では、本当に規則正しく約30年に一度M7クラスの地震が起こっていました。
前回の宮城県沖地震が1978年でしたから、すでに30年経過していたので、もういつ起こってもおかしくない、という状況だったのです。
その研究会では模型の水路に水を流して、その中を歩くような実験もしました。
それで分かったのが、水深が30㎝になると、もう思うように歩けなくなるということでした。
浮力のせいで、足が踏ん張れないのです。
流れがあるとその流れに流されてしまいます。
高さ1mの津波になると命を失います。
2mになると家は全壊します。
とにかく注意報、警報が出たらすぐに避難することが絶対です。
今回もテレビのアナウンサーがずっと避難を呼び掛けていました。
「高いところへ、海岸から遠くへ」と。
あとどこまで避難するのか、という情報もあるともっと有効なのにと思いました。
津波は上陸すると高い所までずっと駆け上ります。
それを遡上高さと言いますが、この遡上高さは津波の高さの2~3倍までなることがあります。
3mの津波だと6~9mとなります。
ですから今回の3mの警報であれば、あわせて標高10mまで避難することが必要、という情報もあってもいいのでは、と思いました。

